こんにちは、家庭菜園にハマっている のだ です。
皆さんは、野菜の種を買う時にパッケージ(種袋)をじっくり見たことはありますか?
私は最近、来シーズンに向けてカタログを眺めていたのですが、そこである言葉が気になりました。
「F1(エフワン)」
……えっ、F1ってあの車のレース?
それともキーボードのファンクションキー?
野菜の種に「F1」と書いてあるものがすごく多いんです。「〇〇交配」と書かれているものもあります。
気になってGoogleで検索しようとすると、予測変換に「F1種 危険」「F1種 食べない」なんて不穏な言葉が出てきて、急に不安に……。
そこで今回は、この謎の「F1種」について、家庭菜園初心者の私が徹底的に調べてみました!
結論から言うと、「家庭菜園の強い味方」だということがわかりましたよ。
そもそも「F1種」とはどういう意味?

「F1」とは、英語の「Filial 1 hybrid」の略で、日本語では「雑種第一代」や「一代交配種」と呼ばれます。
難しそうな言葉ですが、仕組みはとてもシンプル。
「異なる性質を持つお父さんとお母さんから生まれた、最初の子供」のことです。
例えば……
- 父: 病気にめちゃくちゃ強い(けど味はイマイチ)
- 母: めちゃくちゃ甘くて美味しい(けど病気に弱い)
この二人を結婚させて生まれた子供(F1)は、「病気に強くて、しかも甘い!」という、両親の良いとこ取りをしたスーパーエリートになるんです(これを「雑種強勢」と言うそうです)。
つまり、私たちが普段スーパーで買っている形が綺麗で美味しい野菜のほとんどは、この「F1種」なんです。
なぜF1種が家庭菜園におすすめなのか(メリット)

調べてみると、私たちのような家庭菜園ユーザーにとって、F1種には嬉しいメリットがたくさんありました。
① 失敗しにくい(育てやすい)
F1種は、生育が旺盛で病気に強いように改良されています。「せっかく植えたのに枯れちゃった……」という悲劇が起きにくいのは最大のメリットです。
② 成長が揃う
同じ時期に種をまけば、みんな同じくらいのスピードで育ち、同じくらいの大きさになります。「こっちはまだ小さいのに、こっちは巨大化してる」というバラつきが少ないので、プランター栽培でも管理が楽ちんです。
③ やっぱり美味しい
えぐみが少なかったり、甘みが強かったりと、現代人の口に合うように作られているものが多いです。
ここが落とし穴!F1種のデメリットと「種採り」

「そんなに優秀なら、収穫した野菜から種を採って、来年も植えればいいじゃん!」
そう思いますよね?私もそう思いました。
しかし、ここにF1種の最大の落とし穴があります。
収穫した野菜から「種」を採っても、同じ野菜は育たない
ここが遺伝子の不思議なところ(メンデルの法則)なのですが、F1種から採った種(F2:二代目)をまくと、親の「良いとこ取り」のバランスが崩れてしまうんです。
- お父さんの「味の悪さ」だけ受け継いだ子
- お母さんの「病気の弱さ」だけ受け継いだ子
- 形がいびつな子
このように、二代目は形や味がバラバラになってしまいます(これを「先祖返り」と言ったりします)。
ですので、F1種の場合は「毎年新しい種を買う」のが鉄則です。
「F1種じゃない種」って?固定種・在来種との違いと見分け方

ここで一つの疑問が浮かびます。「じゃあ、昔の人はどうやって毎年野菜を作っていたの?」
そこで登場するのが「固定種」や「在来種」と呼ばれる種です。F1種との違いをまとめてみました。
| 特徴 | F1種(一代交配種) | 固定種・在来種 |
|---|---|---|
| 性質 | 一代限りのエリート | 親の性質を代々受け継ぐ |
| 種採り | 向かない(翌年は品質がバラバラに) | できる(翌年も同じ野菜が育つ) |
| 育てやすさ | 育てやすい、病気に強い | 少し難しい場合も、環境に合うと強い |
| 味・形 | 均一で美味しい、形が揃う | 個性的な味、形が不揃いなことも |
| イメージ | 最新の工業製品 | 伝統工芸品 |
「固定種」は、何代もかけてその土地の気候風土に合うように選抜されてきた、個性豊かな野菜たちです。自分で種を採って来年も繋いでいきたい場合は、こちらを選ぶ必要があります。
では、お店で種袋を見た時にどうやって見分ければいいのでしょうか?
ポイントは種袋の裏側(または表の隅っこ)です!
F1種の場合:
「F1」「〇〇交配」「一代交配」「ハイブリッド」といった文字が書かれています。
固定種・在来種の場合:
「固定種」「在来種」と明記されているか、上記の「交配」を示す言葉が書かれていません。
パッケージに○○育成と書かれているもの(※○○はメーカー名)
今度ホームセンターに行ったら、ぜひ種袋の裏側をチェックしてみてください!
「F1種は危険」という噂の真相

さて、話をF1種に戻します。
検索していて一番怖かったのが、「F1種 危険」「雄性不稔(ゆうせいふねん)」といった言葉です。
「食べ続けると健康に悪いのでは?」と心配になり、ここも深く調べてみました。
結論としては、科学的に危険性は確認されていません。
遺伝子組み換えとは別物
よく混同されがちですが、F1種はあくまで「花粉の交配(掛け合わせ)」によって作られます。自然界でも起きている現象を人の手で効率よく行っているだけなので、遺伝子を人工的に操作する「遺伝子組み換え作物」とは全くの別物です。
雄性不稔(ゆうせいふねん)について
「花粉を作れない性質(雄性不稔)」を利用してF1種を作る技術があります。これについて「不妊の原因になる」という噂がネットにありますが、これは科学的根拠のない都市伝説レベルの話とされているようです。
私たちは何十年もスーパーの野菜(ほぼF1種)を食べて生きていますし、過度な心配は必要なさそうです。
まとめ:目的で使い分けよう!F1種は「家庭菜園の頼れる味方」

徹底的に調べた結果、私の結論はこうなりました。
- 初心者や、確実に美味しい野菜を収穫したいなら →「F1種」がおすすめ!
- 育てやすく、失敗が少ない頼れる味方です。ただし種は毎年買いましょう。
- 個性的な味を楽しみたい、種採りに挑戦したいなら →「固定種・在来種」がおすすめ!
- ちょっと育てるのが難しい野菜もありますが、育てる楽しみが深まります。
限られたスペース(プランター)で、まずは収穫の喜びを味わいたい私(はこにわ菜園)としては、基本的には「F1種」を選んでいこうと思います!
種袋の裏にある「F1」の文字、これからは「おっ、育てやすい優秀な子だな!」とポジティブに見られそうです。皆さんも種を買う時は、ぜひ裏面をチェックして、目的に合った種を選んでみてくださいね!


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